沈黙する知性オンラインブックダウンロード
沈黙する知性
内田 樹 / 本
沈黙する知性オンラインブックダウンロード - 内田 樹による沈黙する知性は夜間飛行 (2019/11/11)によって公開されました。 これには251 ページページが含まれており、本というジャンルに分類されています。 この本は読者からの反応が良く、9人の読者から3.5の評価を受けています。 今すぐ登録して、無料でダウンロードできる何千もの本にアクセスしてください。 登録は無料でした。 サブスクリプションはいつでもキャンセルできます。
沈黙する知性 の詳細
この本を見つけたり読んだりすることにした場合は、沈黙する知性の詳細を以下に示しますので、参考にしてください。
タイトル : 沈黙する知性
作者 : 内田 樹
カテゴリー本
ファイル名 : 沈黙する知性.pdf
ファイルサイズ18.02 (現在のサーバー速度は22.45 Mbpsです
沈黙する知性オンラインブックダウンロード - 複雑な問題について、一言で何かを言おうとするのは、よくないと思う。ある層で切れば「こういう話」に見えても、もう一皮むくと「ちょっと違う話」が出てきて、さらにもう一皮むくと「正反対の話」になったりする。だから、僕も「みんなが感情的になっているときは発言したくない」というのが正直な気持ちだね――(本文より)——知識人というのは、孤独な人たちなんだね。(平川克美)——でもね、孤独な人たちの孤独な営為が、未来を切り拓くのだよ。(内田樹)「14歳から読みたい自由と勇気の人生案内」シリーズ、待望の最新刊!!(目次)はじめに (内田樹)第0章 耳を傾けるに足る言葉はどこにある自分が言わなくてもいいことばかりを語る人たち自分が語る言葉の保証人は自分しかいない誰がこれを書いたんだよ!小林秀雄の署名性第1章 知識人はなぜ沈黙するかみんなが感情的になっているときには発言したくない「私はシャルリー」の意味両陣営から担ぎ出される「表現の自由」フランス国民に鬱積した不満構造化された階層フランス社会の「見えざる」階級「何も言ってはならない」という雰囲気知識人たちの孤独第2章 日本の衰退を止めるには人生は「歳をとった者勝ち」脳化した知性と身体的な知性の差役割としての「大人」社会の安定と家庭の解体父から無言で遺贈されたトラウマ自分が自分でなくなってしまうということに対する嫌悪人を見る目がなくなった第3章 「ありえたかもしれない世界」について考える知性ー村上春樹の世界村上春樹は「お化け作家」だった!羊男とスーフィズム構築的でないからこそリズムに乗れる「この世ならざるもの」が切迫すること井戸の奥から湧いてくる村上春樹の世界性「日常の労働」を描く描写力は世界的な作家の共通項村上春樹の表現は「比喩」ではない!?『細雪』はつまらない?「隣の世界」をリアルに感じる想像力蒲田から想う平行世界を行き来する村上春樹と文学の力第4章 グローバリズムに「終わり」はあるか最後はコンビニだけになる「自助の精神」は日本では根づかない「荒ぶる神に仕える専門家」が必要グローバリズムは終わった!?第5章 吉本隆明の「知」をいかにして後世に引き継ぐか「影響を与える」とは、「文体を真似される」ということ引き裂かれた状態をひとつの文体にまとめていく転向論は日本の心性史論知識人たちは「何」に屈服したのか吉本隆明の屈託「平場の常識」というイデオロギー生活言語と抽象言語を架橋すること知識人の系譜カズオ・イシグロはイギリスの吉本隆明身体性に届かなければ「詩」ではない吉本隆明の「知」を後世につなぐためにあとがきにかえて (平川克美)
カテゴリー: 本
以下は、沈黙する知性に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
三島由紀夫が自決した時、翌日の新聞の一面のあの壮絶な写真を見て、唖然茫然としたことを覚えている。その三島の「反知性主義」が「はじめに」で出てきて、天皇とのからみで内田さんの説明がなされているのだが、それがもう一つしっくりこなかったので、本書はしばらく机の脇に置いたままだった。今回この「はじめに」を改めて読んでみて、一応こう理解した。反知性と知性の結節点に天皇というものがあり、その反知性と知性をアウフヘーベン?したところにあるものこそが三島の標榜した「反知性主義」である、つまり三島の「反知性主義」とは、実は”躍動する知性””行動する知性”のことなんだと。そうした上で、第1章を読んでみると、内田さんは、知性というものはデモの時に、「冷静な目でベランダから下を行く大衆をみつめて」、「今ここで起きていること」を記述し、分析し、「その歴史的意味を解明する」ような存在でなければいけない、というレイモン・ラモンの言説を引用しながら、その態度に同意されている。それがこの本の題名ともなっている”沈黙する知性”なんだろうが、しかし、なんか、すごい上から目線を感じてしまう。自衛隊突入に同意するわけではないが、まだしも三島の、身体コンプレックスから来る”ムキムキの知性”の方に共感を覚えてしまう。そういえば内田さんもムキムキではなかったっけ?まあ、何のかんの言ったって、結局は「知性」というのは、究極のところでは「大衆の身体性」には歯が立たないと思いますが。歴史が繰り返すのはきっとそのせいなんだろう。あと、自然の暴威とか、超越的なものに対峙した時、理系的な原理原則の論理では決して太刀打ちできない。状況に応じて対応する人文知の力が必要になる、という内田さんの意見はその通りだと思います。そして、「能はすべて日本的人文知を織り込んだの総合科目」なんだという専門家としてのご意見には、これもきっとその通りだと思う。そういえば、むかしはどこの小さな神社にも「能舞殿」というものがあり、村祭りのたびに能舞が奉納されていたなあ。これははきっと自然の荒ぶる魂をおさえるためのものだったんだ。まあ、能についてあまりにも知らなさすぎるため、最終的な判断は留保しますが。内田さんが、「知識人と大衆の中間」にいたという吉本隆明や小林秀雄そして村上春樹らについては、語れるほど読んでないので何も言えない。しかし、吉本・内田流の「市井に生きる人たちと、知識をたくさん積んだ人とでは、判断力や人間力というところでは等価である」というお説には同意します。いやむしろ、これほど政権にこそこそ忖度するお粗末な小役人や政治家が増えると、市井の方にこそ、よほど頭が良くて立派な人が多いんじゃないかと思ってしまう。突然突飛にアドバルーンをあげる内田さんと頭脳明晰な常人?の平川さんの親友同士の対談はそれなりに面白かった。しかし、話があまりにあっちこっちに飛びすぎの感がある本でもありました。
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